秋が深まり、今年もたくさんの白鳥がシベリアから飛来しています。群れを組んで空を飛び、稲刈りが終わった田んぼで落穂をついばむ姿も見られるようになりました。いよいよ季節は秋から冬へと向かいつつあることを感じざせます。
 新潟市及び近郊には、佐潟、鳥屋野潟、福島潟、瓢湖など、数多くの白鳥や渡り鳥の飛来地があります。中でも阿賀野市の瓢湖は、新潟を代表する白鳥の飛来地であり、「白鳥の湖」として全国的にも有名です。実は、当院の近くにも隠れた白鳥の湖があります。


 先日の朝、いつものように、国道49号線から農道を通って病院へ向かう近道を通っていましたら、「ガア、ガア」という賑やかな鳥の鳴き声が聞こえてきました。横を見ますと、湖の湖面に白いものがたくさん浮かんでいました。
 何事かと車を止めて見てみましたら、湖面をうずめるおびただしい数の白鳥たち。前日ここを通った時には白鳥には気付きませんでしたので、その後に数多くの白鳥が飛来してきたものと思います。...
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湖面を優雅に泳ぐ白鳥たち。ときおり水中に首を突っ込んで餌を取ったり、羽を羽ばたかせたりしています。
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 空を飛び回る一群があったりと、まさに白鳥だらけでした。
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 これほどの大軍を見るのは今シーズン初めてです。ついに白鳥の本隊が新潟にやってきたようです。ようこそ新潟へ!

 時刻はもうすぐ7時。白鳥たちの姿に見入っていましたら、時間が経つのも忘れそうでした。朝の冷え込みで体も冷えてきましたので、車へと戻り、病院へと向かいました。

 さて、この白鳥の湖ですが、「あがの池」といい、ちょっとした公園になっています。自治体が作ったものでは日本一という広大な新潟東部太陽光発電所の北の端にあります。池というには大きく、もっと良い名前はないものかと思います。

 緑に囲まれた湖面。その湖面をうずめるような白鳥たち。その向こうには五頭連峰の山並み。何となく心が癒されます。ここは私が大好きな場所です。
 この「あがの池公園」だけでなく、広大な太陽光発電所は一見の価値があります。「風の丘公園」という高台からの眺めは雄大です。こんなにいい場所なのに、あまり知られていないのは残念に思います。野鳥観察やウォーキングには最適ですので、皆さんも来られてはいかがでしょうか。

 当院の近くには、このような素敵な場所がたくさんあります。自然豊かな環境が当院の自慢です。