院長室の窓から

新潟県阿賀野市にある脳神経センター阿賀野病院での日々のできごとです。

2022年01月

病院の広報誌「うるおい」の第14号が発行されました。
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神経難病解説の第12回として、クロイツフェルド・ヤコブ病についての解説があるほか、新入職員紹介、飲み薬を飲みやすくするための工夫、その他の記事があります。 下記からダウンロード可能ですので、是非ご覧ください。

 新年を迎え、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。
 本年も皆様方にとりまして、より良い年となりますよう祈念申し上げます。
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 今年は年越し寒波の影響で、暴風雪が吹き荒れる新年の幕開けとなりました。昨年同様の大雪の新年となりましたが、穏やかな1年になってもらいたいものです。

 さて、昨年は、前年同様に新型コロナウイルス感染症とともに歩んだ一年でした。春からワクチン接種が始まり、当院でも地域の皆様への集団接種に協力させていただきました。

 しかし、デルタ株の拡大もあって、夏からの感染第5波では、ワクチン未接種の年齢層を中心に連日多数の感染者が発生し、全国的に医療崩壊の危機に瀕しました。ワクチンが先行接種された高齢者の感染は少なく、ワクチンの効果が如実に示されました。
 その後感染者数は急速に減少しましたが、オミクロン株の市中感染が急速に広がり、感染の再拡大が危惧されています。
 12歳以上へのワクチン接種が終わり、2回目接種後8ヵ月以上経過した人への3回目の追加接種は、医療従事者から開始され、今後一般市民への接種も開始されます。
 阿賀野市の住民接種は2月から開始予定であり、これから接種券の送付、予約受付が開始されます。当院も昨年同様にワクチン接種に協力させていただきたいと思います。

 ワクチンの効果は明らかですが、完全に予防はできません。ワクチン接種後のブレークスルー感染もみられており、マスク着用、3密回避、手の消毒などの基本的感染予防策は今後も継続しなければなりません。

 このような困難な状況下でしたが、昨夏の東京オリンピック・パラリンピックは無観客ながら無事に開催され、暗い世相の中で国民に大きな感動をもたらしました。そして、2月には北京での冬季オリンピック、3月にはパラリンピックが開催されます。感染に打ち勝ち、再び大きな感動をもらえることを期待したいと思います。

 誰もが予期しなかった時代を我々は生きており、今年がどのような年になるのか予想はできませんが、ワクチン接種が進み、治療薬の開発も進んでおり、新型コロナウイルス感染症の克服も近いものと期待されます。

 本年もより良い医療を提供すべく努力して参りますので、これまで同様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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