院長室の窓から

新潟県阿賀野市にある脳神経センター阿賀野病院での日々のできごとです。

2017年09月

 9月16日(土)から21日(木)まで、京都国際会館で、XXIII World Congress of Neurology (第23回世界神経学会議)が開催され、当院勤務の各医師とも参加してきました。
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 今年は毎年参加している日本神経学会学術大会が、世界神経学会議と同時開催となり、この世界神経学会議が日本神経学会学術大会でもあるという位置付けになり、この国際学会に参加することになりました。
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 国内・海外合わせて8000人以上の参加者があり、京都で開催された国際学会では最大級の規模だったとのことです。
 当然ながら会場には海外からの研究者が多数集い、会場での公用語は英語です。読んだり書いたりは何とかできても、聴いたり話したりは苦手であり、自分の英語力のなさを恥じました。
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 台風が襲来して大変でしたが、非常に刺激になりました。この経験を今後の診療に生かしたいと思います。

 9月9日~10日、阿賀野市ふれあい会館で、「温泉学会 第22回 新潟・五頭温泉郷大会」(実行委員長:藤田勝利大阪市立大学名誉教授)が、「健康長寿と温泉」をテーマに開催されました。私も協力要請に応えて参加しました。
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  村杉温泉「長生館」が中心となって誘致した大会であり、前回は有馬温泉での開催だったそうです。このような全国規模の大会が、なぜ五頭温泉郷でと疑問に思いましたが、有馬温泉大会に参加した「長生館」の大女将が開催を引き受けたのだそうです。
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 新潟日報にも紹介記事が載っていました。
 五頭温泉郷は、当院からもすぐの場所にあり、いわば隣同士です。出湯温泉、今板温泉、村杉温泉の三つの小さな温泉地からなりますが、昨年全国で93番目の国民温泉保養地に選定されたものの、全国的な知名度は決して高くはなく、このような大会を誘致することで、知名度が向上することが期待されます。
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  初日は、新潟県知事の歓迎の挨拶(代読)や阿賀野市長の挨拶の後、新潟大学名誉教授の島津光夫先生による「五頭温泉郷の謎」と題する基調講演が行われ、全国屈指の放射能泉である村杉温泉の成り立ちを知る上で興味深かったです。
  私は地元の医療関係者として、そして新潟の温泉愛好家代表として、パネルディスカッションのパネリストとして参加させていただき、「健康長寿と温泉」のテーマに沿って、温泉の効能の機序、五頭温泉郷の魅力と問題点、地域活性化への課題、放射能泉(ラドン泉)の効能と安全性等について、福島原発事故の被曝問題との違いなどを交えて話をさせていただきました。  
 また、源泉温度の低い五頭温泉郷の問題点として、加熱・循環の問題、塩素消毒の問題、ラドン泉を効率的に楽しむ方法などについても話させていただきました。  
 フロアからの質問や提言、他のパネリストからの厳しい意見などもあり、今後の五頭温泉郷の発展を考える上で、有益だったと思います。

 夜は、「長生館」で懇親会が開催されました。
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 島津名誉教授、温泉学会員の方々、阿賀野市長、新潟県観光協会会長などの方々と、五頭温泉郷発展への課題と展望について議論を深めることができました。  
 知名度の低い五頭温泉郷を、どのようにして全国にアピールしていくか、単にイベントを開催するだけでなく、魅力ある温泉街にするにはどうすれば良いかなど、今後の検討課題を確認できました。  
 効能ある五頭温泉郷をいかに「健康長寿」と結び付けて売り出していくか、行政や医療機関とのタイアップなどを意見交換しました。  
 全国各地からの参加者がありましたが、中国からの参加者もありました。新潟空港や新幹線も活用し、健康志向の高い中国の富裕層を狙った人間ドックと組み合わせた健康増進プログラムなどの提言もあり、なるほどと思いました。  
 落ち着い佇まいが魅力の五頭温泉郷。自然に囲まれた静かな環境が癒しをもたらします。共同浴場や飲泉所もあり、魅力はいっぱいですが、どうアピールしていくかが課題です。私も地元代表として、新潟県人として、陰ながら応援したいと思います。

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