院長室の窓から

新潟県阿賀野市にある脳神経センター阿賀野病院での日々のできごとです。

7月になり、もうすぐ七夕です。
今年も当院の各病棟に七夕飾りが飾られました。
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短冊の1枚1枚に、入院患者様やご家族の願いが書かれています。
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その願いが叶うことをお祈りし、支援していきたいと思います。
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まだ梅雨のさなかであり、天候も落ち着かず、気分も晴れませんが、体調管理に注意して、鬱陶しい日々を乗り切りましょう。

 当院は日本神経学会の教育施設に認定されていますが、4月1日付けで認定の更新が認められ、過日認定証が交付されました。
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 当院は神経疾患の専門病院として、これまでも教育施設の認定を受けていましたが、当院の診療実績、スタッフの充実度が評価され、今回も更新が認められました。
 日本神経学会の認定施設としては、教育施設のほか、准教育施設、教育関連施設がありますが、教育施設は最上位の位置づけであり、新潟県内では当院を含めて10施設のみが認定を受けています。
 当院は今後も専門病院としての役割を担い、通常診療のほか、若手医師への教育、臨床研究などにも努力していきたいと思います。

現在全国で新型コロナウイルスワクチンの接種が行われています。現在は65歳以上の高齢者へのワクチン接種が、7月末までの終了を目標に行われており、当院でも、阿賀野市の65歳以上の高齢者を対象として、月曜日から金曜日まで、毎日新型コロナワクチンの集団接種を行っています。
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毎日午前11時30分から12人、午後1時30分から30分ごとに12人の予約で計48人、1日当たり合計60人の接種を行っています。
受付開始は予定時間の10分前からですので、それに合わせてご来院ください。早く来られても予約時間までお待ちいただくことになります。
予約は阿賀野市の予約専用ダイヤルか予約専用サイトで行っていただくことになっており、当院での直接の予約は行っておりません。
接種にあたりましては、接種の意義、副反応等について、良くご理解の上ご来院ください。
ワクチン接種は権利であり、強制するものではありません。本人の同意なしで接種することはできません。
予診表はあらかじめ記入の上来院し、記入事項に漏れがないことを確認してください。
当日発熱があったり、体調不良がある場合は接種できませんので、キャンセルしてください。
かかりつけ医がある方は、あらかじめご相談いただき、接種に問題ないことを確認することをお勧めしますが、時間的に確認ができなかった場合でも、問診医の判断で接種することが可能です。
定期内服薬がある方は、予診票に記入し、お薬手帳をご持参ください。
ワクチンは、利き腕と反対側の肩の三角筋に筋肉注射しますので、肩が出やすい服装でお出でください。長袖の場合はお脱ぎいただくこともあります。
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当日、明らかに発熱のある人(37.5℃以上)、重い急性疾患にかかっている人、本ワクチン成分への過敏性がある人、そのほか問診医が不適当と判断した場合は接種できません。
基礎疾患のある方、免疫不全のある方、過去に予防接種を受けてアレルギー症状を起こしたことがある人等は、必ず申し出てください。
血液サラサラの薬(抗凝固剤、抗血小板剤)を内服中の方は、注射後に止血しにくい場合がありますので、注射後に2分以上圧迫して出血がないことを確認してください。
(予診票への記入、お薬手帳の持参をお願いします。)
注射後にまれではありますが、重大な副作用としてアナフィラキシーを起こすことがありますので、注射後15分間以上(過去にアレルギー反応を起こしたことがある人は30分以上)経過観察してからお帰りいただきます。
注射部位は清潔に保つよう注意してください。
当日の入浴は可能ですが、接種部位はこすらないようにしてください。
通常の生活は問題ありませんが、激しい運動や過度の飲酒は避けてください。
接種後、注射部位の腫れ、筋肉痛、全身倦怠感、寒気、発熱等がかなりの頻度でみられます。特に2回目接種後は強く出やすくなりますので、あらかじめご承知おきください。
これはワクチンに対する反応であり、通常1~2日で軽減しますが、数日経ってから症状が出る場合もあります。
発熱や筋肉痛等はお手持ちの解熱鎮痛剤で対応していただくことも可能です。心配な場合はかかりつけ医にご相談ください。
ワクチンの効果は2回目接種後1週間くらいから出ますが、感染を完全に予防できるわけではありません。従来通りの感染予防策は必ず継続してください。
以上、ワクチンに対して十分ご理解の上ご来院いただき、接種を受けてくださいますようお願い申し上げます。

 新潟平野では田植えが終わり、稲が育つまでの間、水が張られた水田が太陽に輝いています。
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 夕暮れ時には水面が鏡のように反射し、美しい光景が広がります。
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 病院からの帰り道、近道をして農道を通りますと、幻想的な風景に目を奪われ、車を止めて見入りました。
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 やがて日は落ちて、夜のとばりが訪れました。
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 カエルの合唱がにぎやかで、春を祝っているかのようです。この時期ならではの新潟の風景です。

 この冬は大雪で大変だったという印象でしたが、全体的には暖冬だったそうです。そのため、桜の開花は例年より早く、阿賀野市内の桜も開花が進んで見頃となっています。

 今朝はいつもより早く家を出て、病院周辺の桜を眺めながら出勤しました。
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 毎年見事な桜を咲かせる新江の桜並木も満開ですね。
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 黄砂交じりの曇り空が残念ですが、きれいに咲きほこっていました。

 冬はたくさんの白鳥が飛来していた“あがの池”。
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 白鳥は去り、代わりに桜が咲き誇っています。五頭連峰が雲に隠れているのが残念です。

 国道290号線の病院入り口の桜も見頃です。
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 ここから村杉温泉~出湯温泉に至る国道沿いは、桜並木で楽しませてくれます。

  朝方は曇り空で、黄砂の影響もあってどんよりとしていましたが、昼には晴れて黄砂も消え去り、爽やかな青空が広がりました。
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 暗い世相ではありますが、春はやってきました。これから新潟の一番いい季節が始まります。


3月14日日曜日、阿賀野市の「風とぴあ」にて、新潟県主催の「阿賀野川流域健康教室」が開催され、講師として参加してきました。 DSC_9375
2月の五泉市での健康教室と同様に、私の講演の後には当院理学療法士におよる運動指導と、新潟医療福祉大学学生によるレクレーションが行われました。
多数の市民の方々に参加いただき感謝申し上げます。

 2月27日土曜日、五泉市総合会館にて、新潟県主催の「新潟県阿賀野川流域健康教室」に講師として参加しました。
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 この「健康教室」は、阿賀野川流域に居住し、しびれなどの神経症状を有する方に対して、日常生活で役立つケアの方法の学習や次世代を担う学生(QOLサポーター)と交流する機会を提供し、心身両面から健康不安の解消を図ることを趣旨とするものです。
 私は、「しびれ、痛みと上手に付き合い、体も心も健康に!」と題して、日常的にありふれた症状である「しびれ」や「痛み」について解説し、日常生活の心がけについて話をさせていただきました。
 私の講演後には、当院理学療法士による運動指導や、新潟医療福祉大学学生によるレクリエーションが行われました。
 多数の市民の方々にご参加いただきまして、ありがとうございました。

 明日から再び暴風雪の予報が出ていますが、今日は久しぶりに青空も見えて、比較的過ごしやすい一日になりました。院長室の窓から見える五頭連峰もきれいでした。

 私は毎朝早く出勤するのですが、今朝の冷え込みは厳しく、病院到着時の車の外気温計は -4℃を示していました。
 冷え込み厳しい夜明け前の五頭連峰。寒々とした風景です。
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 その後晴れ間が次第に広がり、久しぶりに青空が見え、日光がまぶしく部屋を照らしました。雪解けも進み、太陽の光のありがたさを実感しました。
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 その後も好天が続き、夕方には五頭連峰が夕日に照らされ、赤く染まってきれいでした。
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 そして太陽は沈み、静かに夜のとばりが訪れました。
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 明日からは低気圧が急発達して大荒れとなり、再び大雪になるとのことです。荒天前のつかの間の好天。今日は貴重な晴れ間でした。
 雪国ですので、雪からは逃れられないのですが、ほどほどであってほしいですね。

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 新年を迎え、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。今年は大雪の中で新年を迎えました。
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 五頭山麓の病院周辺は、かなりの積雪となりました。これ以上大雪にならないことを祈ります。

 さて、昨年は新型コロナウイルス感染症で明け暮れた1年でした。マスク着用、3密回避、手の消毒、体温測定など、新しい生活様式が、今や基本的生活習慣として定着しました。
 多人数での飲食は感染のリスク要因であり、忘年会や新年会を自粛し、特別な年末年始を過ごされた方も多いものと思います。
 海外ではワクチン接種が開始されていますが、日本で広く接種されるには時間がかかりそうです。感染は拡大を続け、未だ収束の見通しは立たず、今年も引き続いてウィズコロナの時代を歩んでいかなければなりません。
 このような状況下にあって、当院では感染を院内に持ち込まないため、来院される皆様にはマスク着用、手の消毒、検温をお願いし、面会制限、外出・外泊の制限を継続しています。職員も医療従事者としての自覚の下に健康の自己管理に努め、感染予防に努力しています。
 当院は神経難病を中心とする脳神経疾患の専門病院として独自の役割を担っています。今後も感染拡大の長期化が予想される現状に於いて、いかなる環境下にあっても診療機能を維持し、皆様の健康と生活を守っていかなければなりません。

ご不便をおかけすることが多いとは思いますが、これまで同様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
 もはやコロナ前の時代には戻れず、社会の変革が否応なしに求められています。世界の歴史の中でも大きな事件として語り継がれるはずの時代を、我々は生きています。
 今年がどうなるか予想はできませんが、コロナ禍を乗り越え、少しでも良い年となりますことを祈念し、新年を祝いたいと思います。

本日は、阿賀野市の風とぴあ・多目的ホールで開催された、阿賀野市認知症市民講演会で、認知症の予防についての講演をさせていただきました。 
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 新型コロナ禍で感染予防に配慮しながらの講演会でしたが、多数の方々にお越しいただきました。
 認知症の種類と原因、治療についての解説のほか、認知症の予防には生活習慣の改善が重要であることについて説明させていただきました。
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 認知症を身近なものとして理解していただき、予防についての意識付けができましたなら幸いです。

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